観光立県を支える安全第一の特殊車両「燃料給油車両(タンクローリー)」

 沖縄県に来県する観光客数は右肩上がりで上昇を続けています。そんな活況を呈する那覇空港で活躍しているのが、航空機に燃料を供給する給油車両です。

 その航空機の燃料は、JET A-1(ジェットエーワン)と呼ばれるジェット燃料で、なんと99%が、灯油。残りの1%は、上空の低温で凍らないための氷結防止剤などの添加剤が入っているそうです。

 約40トンの給油車両には、24キロリットルの燃料が充填できます。大型の航空機の場合、1回の給油でほとんど使い切ってしまいますが、離島便など比較的小さな航空機では、2、3回給油ができるそうです。

 給油は航空機の着陸後から次の離陸までの間に行われますが、運航スケジュールによって給油時間は15分から数時間とさまざま。そのため緻密なスケジュールによって管理され、効率よく給油車両が出動しています。しかし、そんな緻密に組まれたスケジュールも通用しなくなるのが台風です。臨時便の運航で、給油車両も対応に追われますが、あくまでも縁の下の力持ち。時間厳守のプレッシャーの中、安全第一に次から次へと給油していきます。

 無事に飛び立つ空を見上げてホッと胸をなでおろす人々によっても、観光立県沖縄は支えられています。沖縄県が掲げる、観光入域客数一千万人、観光収入一兆円を実現する準備も着実に整っていると感じました。

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