リースQ&A

Q1
リースとレンタルの違いは何ですか?
A1 「設備・機器の賃貸」という意味では同じですが、お客様が設備・機器を自由に選定できるリースと、レンタル会社の在庫の中から選ぶレンタルでは大きな違いがあります。
項目名 リース レンタル
設備・機器 お客様が自由に選定するものをその都度調達 在庫の中から希望に近いものを選択
利用者 特定(1社) 不特定多数
期間 長期(年単位、通常2年以上) 短期(時間、日、週、月単位)
中途解約 原則として不可 可能
料金 リース会社が、設備・機器の代金、期間などに基づき個別に料金を算定(なお、リースは長期使用を前提としているため、月額ベースでは通常レンタルより割安となる) レンタル会社が、時間、日、週、月単位
で予め料金を設定
Q2
リースと割賦販売の違いは何ですか?
A2 割賦販売は「分割払いの売買取引」のことで、毎月支払うという点ではリースに似ていますが、法務上・税務上の扱いは全く異なります。
項目名 リース 割賦販売
所有権取得 不可
(リース終了後、設備・機器をリース会社に返却)
可能
(返済期間中は、リース会社が所有権を留保)
経理処理 賃借料(※注)として計上 固定資産・減価償却費の計上
固定資産税・保険料 通常、リース料に含む 別途負担
※注)契約条件やお客さまが採用する会計処理によっては、オンバランスとなる場合があります。
Q3
中古の設備・機器をリースできますか?
A3 リース取引が認められる設備・機器であれば、たとえ中古であってもリースは可能です。
ただし、使用状態や使用年数などを確認のうえ対応させていただきますので、事前にご相談ください。
Q4
建物・建物附属設備・構築物はリースできますか?
A4 建物・建物附属設備・構築物は、税務上、次の場合にリースで取り扱うことができます。
  1. 工事現場事務所の簡易建物や広告看板など、移設(返還)が比較的容易に行える場合
  2. リース期間終了後に廃棄または返還されることが明らかな場合
Q5
リースを受けている設備・機器が故障したらどうなりますか?
A5 お客様のご負担で修理いただきます。
通常、リース料には保守・メンテナンス費用が含まれていませんので、購入した場合と同様に、直接メーカー・ディーラーなどに連絡のうえ修理をお願いします。
Q6
リースを受けている設備・機器が事故にあった場合はどうなりますか?
A6 通常、火災・盗難・破損など偶発的な事故により生じた損害を幅広く補償する「動産総合保険」が付保されていますので、万一、事故が起きた場合には直ちにご連絡ください。速やかに事故受付を行い、損害保険会社に対し事故調査の手続きをとります。
Q7
リース期間終了後はどうなりますか?
A7 お客さまのご希望により、リースを受けている設備・機器をそのまま継続して使用するか、または使用せず契約を終了するかをお選びいただけます。
  1. 継続使用:再リース契約を締結いただきます。この場合、再リース料は通常、当初リース料の1/10と割安な料金となります。
  2. 契約終了:リース期間が終了した設備・機器をご返却いただきます。
Q8
リース契約を中途解約できますか?
A8 原則としてできません。
ただし、保険事故や業務上の都合など、やむを得ない事情で解約する場合には、所定の損害金(解約金)をお支払いいただき、リース契約を解約することになります。なお、保険事故の場合は、損害保険会社から支払われる保険金を損害金に充当します。
Q9
リースを受けた設備・機器を買い取りできますか?
A9 リース期間終了時や解約時において、お客さまが設備・機器を買い取りすることは、一定の要件を満たす場合を除き、税務上問題となる場合がありおすすめできません。
Q10
「リースバック」とはどういうものですか?
A10 お客さまが所有する設備・機器を一旦リース会社に売却し、同時にその売却価格に基づいて計算されたリース料で、お客さまがリースを受ける取引のことです。ただし、税務上、リース取引として認められるリースバックは次の場合です。
  1. 車両管理業務を合理化するため、お客さまの所有車両を一括してリースバック(メンテナンスリース)する場合
  2. 設備・機器の購入先が多岐にわたり、契約手続きの煩雑さを避けるため、お客さまが一旦まとめて購入し、これをリースバックする場合
  3. これまでの取引状況・経緯からお客さまが直接購入した方が安くなるため、お客さまが一旦購入し、これをリースバックする場合
なお、お客さまがリースバック取引を利用して資金調達を図るような場合は、税務上金融取引と判断される場合があります。